列挙のえもいわれぬ楽しみ

すべての列挙には、二つの相反する魅力がある。第一はすべてのものの調査目録をつくることであり、第二は、にもかかわらず何かを忘れることである。第一は問題を決定的に閉じようとし、第二は開いておこうとする。列挙は完全と不完全のあいだで、すべての観念以前に(すべての分類以前に)、名づけ統合する欲求のしるしのように私には思われる。それ無しには(<世界>)は基準のないままにとどまるだろう。また同じようでありながら異なっているものがある。それらはシリーズの中に集め、そのシリーズのなかで区別できるだろう。
リストに入らないほど特殊なものはこの世にはないという考えのなかに、興奮させると同時に恐ろしく思わせる何かがある。人はすべてのものの目録をつくることができる。

ージョルジュ・ペレック「考える/分類する」より
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by 98graham | 2004-11-23 14:43 | このサイトについて


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